株式会社中野製作所 様
徹底した「見える化」で、全員参加の改善活動に進化
事業内容 | 油圧精密部品製造業 |
代表者 | 代表取締役社長 中野 裕氏 |
本社所在地 | 石川県能美郡川北町田子島は42 |
創立年 | 1964年 |
従業員数 | 30名 |
ホームページ | http://nakanoss.co.jp |
認証レベル | エコステージ1(2009年3月取得) エコステージ2(2010年3月取得) エコステージ3(2016年3月取得) |
主な環境活動項目
(1)省エネルギーの推進(2)省資源の推進(3)廃棄物の低減(4)グリーン調達推進(5)環境教育の推進
背景・課題
独自の5S活動を基盤に、さらなる環境改善をスタート
中野製作所様は、油圧製品を主力とした小物精密部品の製造を行っている会社です。2001年から2005年まで、社員教育の一環としてトヨタ生産方式について外部講師を招聘し、NPS(Nakano Production System)活動として、5Sの実践、業務の見直しなどに取り組んできました。
2008年、取引先企業の勧めもあり、NPS活動を基盤にして、小松共栄工業協同組合様とともにエコステージ活動をスタート。
電気量や産業廃棄物の削減、法令遵守、5S•安全等を主体として、全員参加でPDCAサイクルを回す環境改善活動に着手しました。
活動内容
4つの委員会を組織し、課題の「見える化」を徹底
生産性向上、不良削減、T§(5S・安全・テーマバンク)、人財育成の4つの委員会を立ち上げ、全員参加型の改善活動を推進しました。
特にテーマバンクという身近な困りごとを社員自らが発見し、改善提案書として提出していく活動は効果を高め、現在までに約1800件の改善提案書を蓄積。その中の改善課題を活動計画書のテーマに挙げ、改善活動を展開しています。
また、各委員会でも機械停止の原因調査や内部監査方式のパトロールによって現状の課題を「見える化」し、具体的な数値目標を設定。重点課題に絞り込み、改善→標準化に取り組んでいます。
効果
改善活動が大きな効果を生み、新規受注にもつながる
エコステージ活動によって、PDCAを回す訓練ができ、方針管理の定着化を図ることができました。
5S・安全活動では女性社員が中心となり、細やかな部分にまで目が行き届き、無災害記録も2018年には1400日を達成。
テーマバンクで取り上げられた改善活動も実を結び、2017年度は300万円以上の効果を生み出しました。
また、工場見学者を積極的に迎え入れることで新規受注につながり、大手企業との直接取引を開始。こうした活動が認められ、2018年度日本品質奨励賞TQM奨励賞を受賞することができました。
担当評価員からのメッセージ
同社では、現場改善から始めた活動が、不良削減、納期改善、在庫削減などの本業に結びつき、全員参加の活動に進化していきました。来社されるお客様の高い評価は、従業員の活動に対する自信につながり、「経営改善」や「人財育成」にまで結びついています。