長津工業株式会社 様
環境改善と本業改善を一体化し、事業拡大にも直結
事業内容 | 建設・産業機械製造業 |
代表者 | 代表取締役社長 津田靖明氏 |
本社所在地 | 京都府京都市伏見区淀美豆町384 |
創立年 | 1960年 |
ホームページ | https://www.nagatsu-g.co.jp/ |
認証レベル | エコステージ1(2008年2月取得) エコステージ2(2008年12月取得) エコステージ3(2015年2月取得) エコステージ4(2019年1月取得) |
主な環境活動項目
(1)省エネルギーの推進(2)省資源の推進(3)廃棄物の低減(4)グリーン調達推進(5)環境教育の推進
背景・課題
グリーン調達の要請に応え、経営体質の改善にも着手
長津工業様は、ブルドーザー、油圧ショベルの足回り部品など、建設機械部品の製造・組立を行っている中堅企業です。
2006年に、主要取引先からグリーン調達を推進するため環境マネジメントシステムを導入するよう要請がありました。
ISOなど複数の認証制度を比較・検討した結果、環境改善の取り組みを切り口に、経営体質の改善に直結した改善活動が行え、全社的な活動として浸透できるエコステージに着目。
本社に続いて、各工場においてエコステージの導入を行いました。
活動内容
S・Q・D・Cの指標を網羅、進捗状況を客観的に評価
一般的な環境活動であるゴミの分別、電気量・紙の使用量削減だけでなく、不具合で無駄になる材料・時間・工数の低減にも目を向け、S・Q・D・Cの指標すべてを改善活動の対象として網羅しました。
また、その取り組みは環境委員会、各部門会議でフォローするのに加え、外部機関であるエコステージの更新評価や指導を受けることで、客観的な評価につながり、すべての社員に浸透しました。
さらに、経営に直結する具体的な活動として、人材育成(多能工制度)や在庫削減(キャッシュフロー)を行っていきました。
効果
日科技連の品質革新賞を受賞、省エネ活動効果もさらに向上
従来から継続しているTQM活動とエコステージ活動を組み合わせることで、安全・品質・納期・コスト・モラルすべてにおいて向上することができました。
特に納期・コストに大きく影響する在庫管理においては大きな効果をあげました。
こうした活動が評価され、2008年に日本科学技術連盟主催の奨励賞の品質革新賞、2010年にはTQM奨励賞を受賞しました。
その後も活動を継続することで、2017年、エネルギー使用量原単位は20%低減(2010年比)。
受賞後は、これまでの取引のなかった企業の工場見学も増え、非建機メーカーからの引き合いも増加しています。
担当評価員からのメッセージ
環境改善と本業改善(不良削減、納期達成率改善、在庫削減など)が一体となり、企業体質を大きく改善した事例です。
日科技連の品質革新賞の受賞を通じて、人材育成を図り、「言われたことをやる」から「自分で考え考働(出来る)」社員に育ってきたことも高く評価できます。